「公務員の人事課って花形部署って聞いたことあるけど、具体的にはどんな仕事をするの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は人事課の業務内容や残業事情、配属されるためにはどうすればよいのかを解説します。
これから公務員になる方や人事課で働いてみたいという方は、是非最後までご覧ください。
目次
公務員の人事課の業務内容は?
まずは人事課がどんな仕事をしているのかを、業務内容から詳しく見ていきましょう。
人事課が担当する業務は大きく分けると、下記の4つがあります。
・人事担当
・給与担当
・福利厚生担当
・研修担当
人事担当
人事担当は主に自治体内の人事異動や、新規職員の採用、昇進などが業務内容です。
公務員の仕事の中でも「ヒト」を動かすことができる強い権力を持っているため、人事課の中で最も花形部署と呼ばれていて、王道の出世コースの一つです。
給与担当
給与担当は、職員の給料やボーナス、各種手当、税金の計算が主な業務内容です。
業務内容から分かるように、職員全員分の給料や手当、税金等を計算しなければいけないので、パソコンと向き合う時間も長くなりがちで、かなり根気がいる仕事です。
福利厚生担当
福利厚生担当は、職員の社会保険や福利厚生制度に関する業務を行っています。
仕事柄、職員が利用できる療養施設や宿泊施設の割引情報や遊園地、温泉施設などでお得に利用できるチケット情報に詳しくなれるのは嬉しいですね。
研修担当
研修担当は、職員向けの研修を行うのが主な業務内容です。
採用1年目の方に行う新任研修だけでなく、自治体で行う様々な研修を運営、調整します。
研修担当は必然的にたくさんの職員と関わるので、コミュニケーション能力を生かしたいという方や人と関わるのが好きという方に特におすすめの部署ですよ。
人事課の残業事情は?過酷って本当?
業務内容について詳しく見ていきましたが、人事課は王道の出世コースと言われる分、業務量も多く、残業時間も長くなってしまうと聞いたことがありますよね。
詳しくはこちらの記事で解説していますが、どの自治体でも人事課はトップクラスに残業が多い部署です。
特に人事異動は繁忙期の平日は家に帰る時間がないレベルで残業が多く、休日出勤をしても仕事が回らないほどの膨大な業務量をこなさなければいけません。
人事課の友人の話ですが、繁忙期は月の残業が100時間を越えたことがあり、毎週土日も出勤していたと話していました。
人事課のメリットは?
人事課の残業事情について見ていきましたので、次は人事課のメリットについて詳しく見ていきましょう。
人事課で働く主なメリットとしては下記の2つが挙げられます。
・役所内の職員と関わりが持てる
・人事課を経験すると出世しやすい
役所内の職員と関わりが持てる
人事課で働く1つ目のメリットは自治体内の職員との関わりが持てるという点です。
人事課は他の地方公務員と異なり、市民ではなく職員に対して人事や給与、研修を行います。
そのため必然的に様々な部署、階級の職員と関わりを持つことになり、役所内の人脈づくりにはうってつけの部署です。
人事課を経験すると出世しやすい
人事課で働く2つ目のメリットは人事課が王道出世コースであるという点です。
先ほどもお伝えしたように、人事課は業務量が多く過酷な部署ですので、その仕事をこなすことができれば、上司から高い評価を得られるので、他の部署よりも出世しやすいというわけですね。
そのため、人事課を経験した人は財政課や企画課、秘書課などの他の王道出世コースを転々としながら異動することが多いですよ。
人事課に配属されるためにはどうすればいいの?
人事課の業務内容について詳しく見ていきましたが、ここまでお読みいただいた方の中には人事課で働いてみたいと考えている方もいますよね。
そこで、人事課に配属されるためにはどうすればよいのかを見ていきましょう。
人事課で求められる力としては、コミュニケーション能力と効率良く仕事をこなせる力が求められるため、異動希望を出す際には上記の2点をアピールしていきましょう。
ただ公務員の人事は希望通りに配属されるケースは少ないので、運も必要になりますね。
こちらの記事で公務員の人事の決め方について解説していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
まとめ:王道出世コース!人事課の業務内容は?
今回は公務員の出世コースの一つ、人事課の仕事について解説しました。
・人事課は主に人事、給与、福利厚生、研修の4つの業務を担当
・人事課は王道出世コースだが、繁忙期には休日出勤や過酷な残業も多い
人事課の仕事は市民と関わる機会が少なく、公務員らしくない仕事が多いですが、興味のある方は今回の記事を参考に人事課に異動希望をしてみてはいかがでしょうか。