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公務員のコネ・縁故採用は本当?合否に影響する?実態を徹底解説

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「公務員ってコネで採用される人もいるって本当?」と気になっている方もいるのでは無いでしょうか。

実際コネで採用されたという噂を聞いたことがある人も少なからずいますよね。

そこで元公務員の筆者が公務員のコネ採用の実態について解説していきますので、ぜひ最後までご覧下さい。

公務員のコネ採用の実態とは

まずは公務員のコネ採用(縁故採用)は本当の話なのかを解説していきます。

結論からお伝えすると、公務員のコネ採用が全く無いとは言えないというのが実態です。

基本的に公務員試験は能力主義で、筆記試験と面接試験の点数で決まるので、名目上はコネで採用されることはありません。

ただ、論文や面接試験では、試験官の感情が採点に影響を及ぼすことが有り得ます。

特に、公務員試験は面接試験の方に点数の比重が大きくなっている傾向にあり、人物重視で採用しようという動きが強まっています。

そのため、公務員試験は表向きには公平な試験ですが、実態としてコネ採用が全くないとは言い切れないという訳ですね。

コネ採用は小規模な自治体ほど起こりやすい?その理由とは

公務員のコネ採用の実態について見ていきましたが、傾向として規模の小さい市町村の役所の方がコネ採用される人が多いと言われています。

町役場で働く友人の話ですが、地元の市議会議員や市長、管理職の親族など、役所内に直接的に繋がりがある受験生がコネで採用されたという話は毎年のようにあるようです。

民間企業や大規模な組織、自治体と比較して、小規模な自治体の役所だと、職員の出入りが少なく、閉鎖的な人間関係やコミュニティになりがちです。

そのような状況下だと新たに人を採用するときに、より素性の分かっている内部の関係者の親族の方が何かと都合が良いため、小規模な市町村の役所の方がコネ採用されやすい傾向にあるという訳ですね。







公務員のコネ採用が違法ではない理由

ここまで公務員のコネ採用の実態について見ていきましたが、実はこのようなコネ採用が合法の場合があるのです。

(採用の方法)

第十七条の二 人事委員会を置く地方公共団体においては、職員の採用は、競争試験によるものとする。ただし、人事委員会規則(競争試験等を行う公平委員会を置く地方公共団体においては、公平委員会規則。以下この節において同じ。)で定める場合には、選考(競争試験以外の能力の実証に基づく試験をいう。以下同じ。)によることを妨げない。

 人事委員会を置かない地方公共団体においては、職員の採用は、競争試験又は選考によるものとする。

 人事委員会(人事委員会を置かない地方公共団体においては、任命権者とする。以下この節において「人事委員会等」という。)は、正式任用になつてある職に就いていた職員が、職制若しくは定数の改廃又は予算の減少に基づく廃職又は過員によりその職を離れた後において、再びその職に復する場合における資格要件、採用手続及び採用の際における身分に関し必要な事項を定めることができる。

地方公務員法より

地方公務員法で人事委員会のない小規模な地方公共団体の場合は、筆記試験や面接試験を通して得た点数で決まる「競争試験」だけでなく、絶対的な点数による評価ではない「選考」によって決めることができます。

極端な例ですが、筆記試験の点数が低かったとしても公務員としての職務を遂行できる能力があると判断されれば採用される可能性もあるという訳です。

まとめ:公務員のコネ採用の実態とは

今回は公務員のコネ採用の実態について解説していきました。

今回のまとめ

・公務員試験のコネ採用は無いとは言い切れない
・規模の小さい自治体の方がコネ採用される人が多い傾向にある

公務員試験にコネ採用が全く無いとは言い切れませんが、民間企業の様に学歴によるフィルターや差別がなく、年齢などの要件さえ満たせば平等な試験を受けることができるというのは大きなメリットですね。

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就職先に悩んでいる方は是非今回の記事を参考に公務員も受験先の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

以上ザワングでした。