公務員は民間企業と比較して、女性が働きやすい環境が整った職場という漠然としたイメージがありますよね。
ただ実際にどのような制度や環境が整っているのか分からないと、本当に働きやすいのか不安ですよね。
今回は公務員が女性が働きやすい職場と言われる理由と男女格差について解説していきます。
元特別区公務員の筆者が経験を元にお伝えしますので、公務員として働きたいと考えている女性の方は是非最後までご覧くださいね。
目次
公務員は女性が働きやすい職場と断言できる3つの理由
まずは公務員が女性にとって働きやすいと言われる3つの理由を詳しく見ていきましょう。
・福利厚生が整っている
・結婚、出産後も職場に復帰しやすい
・男女間での給与の差がない
福利厚生が整っている
女性が働きやすい1つ目の理由は、民間企業と比べて、福利厚生が整っているという点です。
こちらの記事でも解説していますが、出産や子育てなど長期の休みが必要なときに出産休暇、育児休暇を取得でき、その間の給料も一定額保証されているので、安心して出産や子育てに専念できます。
出産休暇や育児休暇が取りにくいのではと考えている方もいると思いますが、下記のデータにもあるように女性の休暇の取得率は99.7%でほとんどの方が取得していますね。
結婚、出産後も職場に復帰しやすい
女性が働きやすい2つ目の理由は、結婚や出産後も職場に復帰しやすいという点です。
民間企業の場合、結婚や出産を機に退職をしなければいけないという慣例や風習がある会社もありますが、公務員の場合は、退職をしなければいけないという慣例は一切なく、復帰に向けてサポートが充実しています。
仕事とプライベートを両立しやすい環境が整っているため、女性が働きやすいというわけですね。
男女間での給与に差がない
女性が働きやすい3つ目の理由は、男女間で給料やボーナスに差がないという点です。
公務員の給料やボーナスは法律で決まっているため、同じ職種、在職年数、役職であれば、金額に大きく差が出ることはありません。
そのため女性だけ不当に給料が低かったり、昇給しにくいということはありません。
女性公務員は出世しにくい…その理由とは?
ここまで女性にとって公務員が働きやすい職場とお伝えしましたが、出世の面では女性の方が出世しにくい場合があります。
公務員の役職についてはこちらの記事でも解説していますが、係長以上の役職はポストが限られており、自治体によっては、人事担当や前任の人の意向に大きく左右されます。
女性を限られたポストに登用することに抵抗がある方や、疑問視する方が少なからずいるため、男性職員の方が出世しやすい自治体もあります。
ただ、東京都や特別区などでは、出世するために昇進試験をパスする必要があり、男女関係なく平等に出世できる環境が整っています。
採用試験での男女格差はあるの?
ここまで女性の公務員は働きやすいのかについて見ていきましたが、そもそも採用の段階で男女格差はないのか不安な方もいますよね。
そこで、次は採用試験での男女格差や男女比を見ていきましょう。
結論からお伝えすると、採用試験での男女格差はほとんどありません。
様々な自治体の採用人数を見ると、男性の方が多い自治体がほとんどですが、志望者も男性の割合が高いことが要因と考えられます。
採用されてから配属される部署の男女比は、比率に偏りがある場合もありますが(特に土木系、防災系の部署は男性の割合が高い)全体で見たときには男女比に大きな偏りはありません。
まとめ:公務員は女性が働きやすい職場
今回は公務員が女性にとって働きやすいのかについて解説しました。
・公務員は女性が働きやすい仕組みが充実している
・出世に不利な場合もある
・採用試験での男女格差は無い
子育てと仕事を両立したいという女性の方は、民間企業よりも公務員のほうが働きやすいので、非常におすすめです。
ここまで読んでくださった方に向けて、こちらの記事で公務員試験に合格するための方法を解説していますので、少しでも公務員に興味のある方はご覧ください。
以上ザワングでした。