「公務員の残業代ってどのように計算しているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
公務員として働いている人でも残業代がどのように計算されているのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は元公務員の経験をもとに公務員の残業代の計算方法について解説していきますので、是非最後までご覧ください。
目次
民間企業の残業代に当たる手当ては2種類
民間企業などでは残業代と言われている手当ですが、公務員では「時間外勤務手当」「休日出勤手当」の2種類に分けられて支給されます。
時間外勤務手当は決められた就業時間を越えて勤務するよう上司から命じられた場合に、越えた勤務時間に応じて支給される手当です。
休日出勤手当は、休日に勤務した場合にその実労働時間に応じて支給される手当です。
手当の名前は2種類に分かれていますが、端的にまとめると、決められた就業時間以外で仕事を行った時間数に応じて手当が支給されるということです。
では、時間外勤務手当と休日出勤手当はどのように計算されるのでしょうか。
次はこれら2つの手当の計算方法を詳しくみていきましょう。
公務員の残業代はどのように計算しているの?
時間外勤務手当と休日出勤手当についてお伝えしましたので、次は実際にどのように計算されて、手当が支給されているのかみていきましょう。
計算する上でまずは自分の月給を時給に換算する必要がありますので、下記の例を用いて一緒に計算していきましょう。
例:基本給200,000円 地域手当20%の残業代の求め方
月給を時給に変換する計算式は下記の通りで、当てはめると時給は1,523円ということになりますね。
計算式:(基本給+地域手当)×12か月分÷(1週間の勤務時間(=38.75時間)×52週ー祝日数(2022年は16日)×一日の勤務時間(=7.75時間)
例の数字を当てはめると、
(200,000+40,000)×12÷(38.75×52ー16×7.75)=1,523円(小数点以下四捨五入)
時給を下記の表に当てはめると時間外勤務手当や休日出勤手当の金額を計算できます。
時給換算の単価×1.25×平日勤務時間外の労働時間=時間外勤務手当
例の数字を当てはめると、1,523円×1.25=1時間当たり1,904円
時給換算の単価×1.35×休日の労働時間=休日出勤手当
例の数字を当てはめると、1,523円×1.35=1時間当たり2,054円
サービス残業が多い?実態とは?
ここまで、公務員の残業代の計算方法について見ていきましたが、「公務員ってサービス残業ってあるの?実態は?」と気になっている方もいますよね。
簡潔にお伝えすると公務員はどの自治体でもサービス残業があります。
こちらの記事で公務員のサービス残業の実態について詳しく解説していますので、是非ご覧ください。

まとめ:公務員の残業代ってどうやって計算するの?
今回は公務員の残業代にあたる、時間外勤務手当と休日出勤手当の仕組みと計算方法を解説しました。
・公務員の残業代は「時間外勤務手当」と「休日出勤手当」の2種類
・時間外勤務手当は時給×1.25、休日出勤手当は時給×1.35で計算できる
自分の残業代がどのように計算されるのか知っておくだけでも、いざというときに損しませんので、是非今回の記事を参考に自分の残業代を計算してみてはいかがでしょうか。
以上ザワングでした。